真空のスプリンクラーで事故を防止! | アルコニックス三伸株式会社

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腐食

㉑金魚と溶存酸素

金魚はどうして水の中で生きていけるのかと言いますと、鰓呼吸で水中の酸素を体内に取り入れているからです。この水中の酸素が溶存酸素です。大気圧(1気圧)状態で約8ppm含まれています。金魚には大切なものですがスプリンクラー配管には厄介な存在です。
水槽内で長く飼っていると金魚は溶存酸素を消費し元気が無くなってしまいますので、小型ポンプで水槽内に空気を送り込み溶存酸素を供給します。スプリンクラー配管も溶存酸素と反応して錆びを生じることで消火水の酸素濃度は低くなり腐食が止まると考えられてきましたが、実際は配管内部に水と一緒に密閉された圧縮空気がこの小型ポンプとなって消火水に酸素を送り込み腐食を進行させ、最後にはピンホールに至るのです。
金魚には必要な溶存酸素であってもスプリンクラーでは排除すべき存在なのです。

金魚には必要な溶存酸素であってもスプリンクラーでは排除すべき存在

㉒改修工事は腐食を進行させる行為

スプリンクラー配管へ水を充填する前の配管内には空気が存在しており、そこに加圧水を充填すると空気は配管内で圧縮され空気層を作ります。
元々水道水には大気から溶解した酸素により約8ppm(常温・1気圧)の溶存酸素が含まれていますが、新たに加圧された空気層から溶け込んだ酸素によって溶存酸素濃度が高くなってしまい、配管内面の亜鉛めっき欠陥部に局部腐食を促進させます。
局部腐食が鋼に達するころには、鋼と亜鉛の電位逆転現象を起こり鋼の腐食が始まりピンホールに至ります。全ての腐食には溶存酸素が係わっているのです。

改修工事は腐食を進行させる行為

スプリンクラー配管の改修工事の多い建物で腐食による漏水が発生する理由は、改修の度に配管内の水を入れ替えなければならず、その水の入れ替え行為によって新たな溶存酸素が補給され、亜鉛の腐食、鋼と亜鉛の電位逆転現象、鋼の腐食を進行させるからです。

㉓漏水事故の事例

漏水事故は湿式スプリンクラーで数多く発生しております。毎年のようにピンホールが発生する商業施設、同一フロアーでピンホールが多発したオフィスビルなど様々です。

●これらの事例に共通している事項としては

  1. ①漏水事故は湿式スプリンクラー配管で多く発生している。
  2. ②間仕切り変更に伴うヘッドの移設工事等で2次側配管内の水を交換している。
  3. ③1度ピンホールによる漏水事故が発生すると、その後も連続して発生する。
  4. ④水質分析の結果、水質に異常はみられない。
  5. ⑤配管内部に錆びこぶが多く発生している。